
池島和代さんのエッセイ集
「田のはた暮らし」
一冊の素敵な本があります。
小国の地域の暮らしを愛し、綴ってきた一人の女性のエッセイをまとめた本です。
この本はご本人から春先に、いただいたのですが紹介が遅くなってしまいました。
著者の池島和代さんは私の長兄と同級生で、私とは一回り近く齢上なのですが、お若くて「ミーハーなおばあちゃんです」と自分から言っている人です。もう三十年以上のお付き合いをさせていただいています。私が最初にお会いしたのはまだ二十代前半の頃、税務課の固定資産係にいたころでした。
三年に一回の評価替えで土地や家屋の全筆の計算をする仕事で女性五・六人の臨時事務員の一人として一緒に仕事をしたのです。その当時は役場も農協も結婚すると女性はやめさせられて事務経験のある有能な池島さんのような女性がこうゆう仕事に来てくれていたのです。
その後、池島さんは社会福祉協議会の事務局に入り、最後は事務局長さんとしてたいへんな活躍をした人です。
齢をとってとも池島さんの向上心や知識欲は変わらず、新潟大学の伊藤教授が小国で開いた「はつらつ新世紀塾」の運営委員もやり小国芸術村友の会や小国文化フォーラムでも活躍されている方です。
著書の題名のように「田という生産の場」のそばで暮らすものの思いや願いが素直に、気取らずに綴られ、全体として暮らしの豊かさとは何か、地域や農村で暮らす素晴らしさが浮かび上がってくるような本です。まだ本はきっとあると思います。読んでみたい方は私にご連絡ください。