

若い司会者 なうネット長岡の波形代表 川島研究員の講演
今日、長岡市の中央図書館の講堂を会場に「障害のある人の権利条約について学ぶ集い」が長岡の障害福祉の現場で働く職員の人たちが作った「なうネット長岡」 の主催で開かれました。
国際条約となる「障害者権利条約」は関係団体の国際的な運動が実り一昨年の12月に開かれた第61回国連総会で採択され、成立しました。日本は昨年9月に政府として署名してこれを進める立場に立ったことになります。国会で批准すれば、憲法に次ぐ条約となり、関係国内法の上になります。政府はこれに向けて、国内法などの整備を今進めています。
この条約は前文と50条からなり、平等性、生命権、教育権、労働権など世界の障害者の願う多くの項目があり、これが日本で実現するならば障害者の福祉や権利が大きく前進するきっかけとなることでしょう。
東大大学院研究科で国際法の専門家であり、何よりも国連でのこの条約論議に参加していた臨場感のある川島研究員の話しには、世界に広がる障害者運動の息吹がうかがわれました。
日本では、強行された自立支援法などで政府に対する不信が関係者の中には広がっています。しかし、この条約の批准に向けた運動で日本の障害者問題の理論的な方向や福祉の水準を再構築することが今求められています。
今日の集会を主催したのが、毎日厳しい福祉現場で働いている若い職員の方たちであることがとっても頼もしく感じました。
主催者を代表しての閉会の言葉は、いつも次女がお世話になっている工房こしじの菊池さんでした。「難しくて大変だけど世界の障害者や関係者が頑張って作ったこの条約を自分達の職場でも活かして前進してゆきたい」といわれました。 日頃の彼女の忙しさを知るだけに感激しました。
私も市議会の中でこの条約の実現に向けてがんばって行きます。