
ひとり静の芽が出そろいました
山野草展から
夜の八時過ぎ、急に冷え込んできたので、まきストーブに新しい薪を入れていた時でした。「ほぅほぅ のりつけほせ ほぅほぅ」と聞きなれた声が聞こえるではありませんか。 「ふくろう」です。
いつもならもっと前に、まだ雪のある頃、冷え込んだ夜に裏山からこの声が聞こえてくるのです。
今年になって初めて聞く声です。嬉しくて表に出てみました。外は日中の温かさとはまるっきり違った冷え込みです。裏山の杉の林の上には大きなオリオンが腰をかけたように光っています。その後ろからは煌々と輝くシリウスも見えます。
「ほぅほぅ のりつけほせ ほぅほぅ」外で聞く声は家の中の何倍も大きくて、すぐそばで鳴いているように聞こえます。小さい時から何度も聞いたけど一度も姿は見たことがありません。でもこの声を聞くとまだこの辺にフクロウも住んでいるのだと安心できます。フクロウが鳴く夜のつぐの日は必ず晴れます。
明日もきっといい天気になることでしょう。