

しめ縄作りの名人山崎さん 畔豆が日向に干してある
選挙戦で、久々に法坂集落を訪ねた。法坂集落は役場産業課にいたとき「イチヨウ団地」や小国和紙の原料となる楮畑の造成などでお世話になった人が多いのです。
写真の山崎政利さんは、地元の作業班長としてイチョウでも楮でも、現場の責任者として頑張ってくれたとても"はつめ"で周りから頼られていた人です。
久しぶりに訪ねたら、「おじいちゃんは作業所で藁仕事しているよ」とかわいいお孫さんが離れた作業小屋まで案内してくれました。
山崎さんは「よく来てくれた」と藁仕事の手を休めてお茶を出してくれます。
青藁を手際よく「しめ飾り」にする作業は見ていて飽きない名人技です。
「いくつになったと思うね・・・九十だて、また゛迎えがこねすけー、めーんちここへきて藁仕事だて」と・・「元気ですねー」というと「耳が遠くなって ここへきて一人でやってるのがいっちいー」と答えます。
しめ縄作りは正月前が勝負、たくさんいるお孫さんへのお年玉や身の回りの物を買うためのこずかい稼ぎになる大事な仕事なのだそうです。
棚にある折込広告の裏には、俳句がいっぱい書いてあります。老人会の句会に出すために作業しながら考えているのだそうです。
自分もこんな、素敵な老後が過ごされたらとうらやましくなりました。
日向にはみそ造りのための畔豆が干してありました。