


慰霊祭の会場となった学校 竹島良子県会議員の献花 小中学生のギター演奏
あれから四年の月日が経ちました。その時の様子は今でも鮮明に覚えているのですが、それからあまり多くの出来事があったのでもう十年もたったような気がしています。
その時私は家にいて、すぐ近くの事務所に6時に待ち合わせがあり、背広を着てネクタイを直していた時でした。かすかな微動の後突き上げられるような縦揺れでそばにあった大黒柱にしがみついてものです。その後の激しく長い横揺れで家具は倒れ飛散し、ふすまははづれて倒れたりとても電気の消えた真っ暗な部屋で柱に掴まっているのが精一杯でした。何かがぶつかって顔から血が出ていたのですが、痛さなんかはわかりませんでした。
揺れが収まり急いで外の道路にとび出ると周りの人たちも次々にでてきます。「だいじょうぶですか」と声をかけているとすぐまた強烈な揺れが襲いかかってきます。足もとの道路にびりびりと亀裂が走り揺れのたびに広がったり縮んだりします。足でも挟んだら大けがをします。みんな道路によっんばいになって揺れに耐えていました。・・・
あれから四年です。よくここまで復興してた来たなとつくづく思います。本当に「命さえあればなんとかなる」と思わざるを得ません。
長岡市の慰霊祭が蓬平温泉のある太田地区の太田小中学校で行われ参加しました。ここは旧長岡市で山古志に近い山間部。最も被害の多かった地域です。犠牲者を追悼するとともに復興への意思を固めあう場となりました。
二年間も市内の他の学校へ避難しなければならなかった生徒たちが地域の復興へ向けた取り組みを発表し、小中合わせて30数名という全校生徒で演奏を聞かせてくれました。
子供たちがこの大災害を受け止めてくれ、地域の人たちと一緒に頑張ってくれる姿にどんなに地域の人たちが勇気を与えられたか、そして「ここが好き」と言ってくれる子供たちにどんなに励まされたか・・・本当に感動的でさわやかな慰霊祭でした。