笠井議員団長の来年度予算へ向けた一般質問で触れたが市当局の認識に前向きな姿勢が見られないので関係委員会として深めることとした。
そもそも、保険証取り上げは1997年の保険法改正で自公与党だけでなく民主・社民などの野党も賛成して「一年以上保険料を滞納した世帯にはペナルティ(罰則)として保険証を取り上げ資格証明を発行」この資格証明では病院の窓口でかかった医療費の十割を払わなければなりません。保険料を一年以上滞納しているという証明書でもあります。
全国では、病院に行く金がなく我慢したり、治療を中断して症状が悪化なくなってしまう人も増え続けています。
「まさに金の切れ目が命の切れ目」となっているのです。今大きな問題となっているのは、何も責任のない子供たちにこの無保険者が広がっているのです。全国三万三千人にもなるのです。長岡市では今500近い世帯から保険証を取り上げているのです。
この取り上げ制度が実施に移された2000年長岡市の事務当局は小中学生の保険証は取り上げないと政府の指示に従わなかったのです。現場として当然の判断と思いますが当時としては勇気ある決断でした。今やっと国ではこの観点に立った法律改正を進めています。
保険料の滞納整理の促進策に命の保証となる保険証の取り上げをすること自体が間違いであり。冷たい行政への不満が広がり、滞納抑制にはなっていないのが現実です。
こんなやり方はもうやめさせなければなりません。今全国では551の市町村がこの取り上げを止めています。長岡市でも一歩進めて悪質な滞納者を除き保険証の取り上げはやめるよう訴えました。