私は四月から開始される後期高齢医療保険制度について質問しました。これには来年春の実施を中止しこの保険自体を撤回してほしいとの請願も出ております。
後期高齢者保険とは75歳以上のお年寄りを今まで加入している保険から切り離して全部この保険に加入させる制度です。すべての国民が強制的に加入させられる、まさに国民のすべての老後支える保険です。75歳といえば戦前戦後の苦しい時期に家族のため地域のため日本のために頑張り、男性で言えば79歳の平均寿命まであと四年にいたった人たちです。この齢になれぱ病気がちになるのは当然ですが、医療費のことなど心配せずに安心して老後を過ごされるようにするのが国の役割ではないでしょうか。
ところが、今まで息子さんの社会保険の扶養家族として保険金を納める必要のなかった人たちまで、すべての人に保険金の納付を押し付けるのが今回の制度です。
これは一年前自公政権により法律が多くの反対を押し切って通されていたものです。長岡市でも約9000人もの人に新たな負担がかけられようとしていることが私の質問で明らかになりました。被扶養者がなくなるのですから息子さんの保険料は下がって当然ですが、保険料は今までと同じ額が請求されるのです。
年金からの天引きや滞納者の保険証の取り上げも問題て゛す。
参議院選挙の大敗を受け「このまま実施しては衆議院選挙が心配」と「新たな負担をさせるのは半年だけ凍結する」と政府は言い出しましたが、負担だけではありません。お年寄りの医療には差別を持ち込み、治療の制限やお年寄りを長く入院させていると病院の経営が成り立たなくなる制度を強化して、病院からの追い出しを進めようとしているのです。
中止・撤回の声が上がるのは当然のことではないでしょうか。しかし残念ながらこの中止・撤回の請願に賛成するのは長岡市議会では私たち共産党議員団だけのようです。
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